太陽と同じく、私たちにとって最も身近な天体である月。古代エジプトでは、月の神はトトといいましたが、このトトは時間を測定し暦を作った神でした。また、学問の神であり、象形文字を作ったとされています。太陽がエネルギーの象徴であるならば、夜空に銀白色に輝く月は「知」の象徴としても考えられ
てきました。
古代エジプトやバビロニアの天文学者たちは、月についてかなり豊富な知識を持っていたと思われます。また、古代遺跡として知られ、約4000年前に作られた南イングランドのソールズベリーにある巨石遺跡ストーンヘンジは、古代の天文台である可能性が高いと言われています。
石の配置は天体の運行に合わせてあり、太陽や月の動きを正確に予測することができました。また、エジプトのピラミッドも単なるファラオの墓ではなく、月や星の運行を測る天文台の一種ではないか?という説もあるそうです。
紀元前2世紀、ギリシアのヒッパルコスは、月についてかなり正確な観測をしています。月の軌道を計算し、月までの距離を求めました。
また、2世紀には同じくギリシアの天文学者プトレマイオスは、さらに詳細に月の運動を計算。この計算結果は、16世紀になるまでは一番正確なものでした。