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V2ロケットの技術は米ソ両国に引き継がれた

国家として最も早くロケットに目を向け、研究を始めたのは旧ソ連でしたが、最初に成功させたのはドイツでした。ウェルナー・フォン・ブラウン博士をリーダーとするドイツの技術者たちは、軍の豊富な資金を得て、1942年、史上初の誘導ミサイルV2を完成、第二次世界大戦では1500発がイギリスに向けて発射され、多くの犠牲者を出し施設を破壊して英国民を苦しめました。

戦争目的の武器として開発されたものではありましたが、このV2の技術水準の高さと完成度は、まさしく近代ロケット直系の元祖といえるでしょう。

ナチス・ドイツの降伏後、アメリカに渡ったフォン・ブラウン博士と開発チームの面々はそのままアメリカでロケットの研究を続けます。また、ソ連もV2の秘密基地であったベーネビュンデを接取、V2の図面を手に入れました。

連行した下級技術者たちから技術上の秘密を入手し、以降のロケット開発に大いに役立てました。まさしく米ソ両国は「お宝」の山を手に入れたのです。

数多くの犠牲者を出し、ヒトラー率いる第三帝国の野望は挫かれましたが、ロケット最高技術の粋は、こうしてアメリカと旧ソ連に受け継がれてゆきました。

その後、この2つの国は、国家の威信とプライドを賭けて宇宙開発を競い合い、人類と宇宙をより一層結びつけ、その進歩に拍車をかけることになりました。

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